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ヤシノン4.5cm f1.8 富岡光学製(だと思う) YASHICA LYNX‐1000 (TOMIOKA Lens version)


ズノー製と富岡光学製の2バージョンあったYASHICA LINX-1000の富岡光学(とおもわれる)バージョンのEマウント改造版である。妖しい写り(誉め言葉)のズノー製よりも前玉が大きく長い。レンズにはカビ跡などがあって、程度はあまりよくないが、その写りはどうだろうか。

開放だとフレアがかるけど、解像はしている。

絞れば、かっちり写る。



ボケは2線ボケで、暴れる傾向がある。


さすが、古くても富岡光学、描写はしっかりしている。

さて、同じヤシノン4.5cmの2バージョンで比べると、富岡光学のほうが写りはしっかりと安定している。だけど、ボケ味はズノー製のほうがいい。ズノーは描写に妖しく美しいバランスを感じる。
オールドレンズの面白さという視点で比較すると、美しい描写をするズノーは素晴らしいと思う。

ヤシカのズノーレンズに関する考察 The Zunow Lens in Yashica brand.



伝説のズノーのレンズは極めて高価で、手に入れるには覚悟がいります。でもズノーはOEMも行っていたので、ZUNOWと書いていないレンズも存在しています。そしてそれらは高価ではない。
1960年に発売されたヤシカLYNX-1000には2バージョンあって、富岡光学製、もう一つはズノー製のレンズが搭載されているといわれている。その2つのバージョンのYASHINON 4.5cm f1.8のレンズをEマウント化したものがこれである。

この二つは前玉の位置、大きさが明らかに違う。都市伝説では、レンズ指標でズノーか富岡か見分けると言われていますが、どちらも同じひし形にみえます。ポイントは蟹爪型という話なのですが、よくわかりません。

https://kzhpublishing.jp/kja8ie92/hancamereview/index.php/2018/02/28/429/
Neoca ZUNOWの写真がないので、「半世紀遅れのカメラレビュー」さまのリンクです。
このZUNOW4.5cmと同じ設計と思われるNeocaのZUNOW4.5cmです。じつは私は、ズノー製を見分けるポイントはシリアル番号の刻印にあるのではないかと思っています。シリアル番号の刻印は、一本一本違う番号を掘る特殊な機械ですので、特徴が出るのではないかと。このNaocaのシリアル番号は特徴的であり、他のZunow と同様のデザインになっているように見えます。

私には右側のYASHINONがZunow製にみえるのですが。
では撮影です。


寒色系で青がきれいにうつります。
開放で撮るとボケが美しいというか、妖しいというか。





レンズの収差はありますが、妖しい美しさがあって、良いレンズだと感じます。Zunow製という先入観があるからかもしれません。





YASHICA LYNX-1000 YASHINON 4.5cm F1.8  ズノーの夢を見る


Yashica Lynx1000 camera's lens is Yashinon 4.5cm f1.8. That lens is ODM by two companies. One is TOMIOKA Optical Works. The other is Zunow Opt. Zunow Opt. was premium bland in 1950's.
I report Zunow lens. It photographs sharp and little strange. I feel nostalgia about Showa Era.

1960年に生産されたヤシカ リンクス1000。レンズ固定式レンジファインダーであり、レンズは4.5cm F1.8が装着されている。このレンズが2社によるOEMであることが知られている。
そのひとつは、高品質であることからツアイスの生産をした富岡光学であり、もう一つは戦後間もない50年代前半にハイスピードレンズで世界最高性能をほこったZUNOWである。特にZUNOWはこのあと倒産したこともあり、伝説プレミアム価値が生じて非常に高価である。でもこのヤシカ リンクスはZUNOWと書いていないため、ジャンク価格で手に入れることができた。
それで、2種類あるレンズであるが、両方ともソニーEマウント改造してしまった。

見極めるポイントはシリアル番号のデザインだと思う。ZUNOWのシリアル表記は個性がある。その特徴的な書体使いがこのレンズにも共通している。さて、どちらでしょうか。興味のある方はZUNOWレンズを検索してみてください。
比べてみるとZUNOWのほうが全長も口径もわずかに小さい。さてその伝説的なZUNOWレンズの写りは、どうだろうか。





開放の周辺は減光し、描写も崩れかける。少し絞るとぐっと安定する。
特徴は、崩れそうで危い、ぎりぎりな、ボケの描写ではないかと思う。像自体はフレアっぽくふわっとしているが、ちゃんと解像しており、崩れかけの部分とのコントラストで、立体感が表現できていている。
なんか、幻想的な昭和の夢が写りそうだ。

YASHICA LYNX-1000 YASHINON 4.5cm F1.8 もしくはズノー (2)


ヤシカ リンクス1000から外した、ズノー製かもしれないヤシノン4.5cm f1.8の続きである。


開放でとるととてもいい感じ。やわらかい描写は、オールドレンズの魅力を十分に感じさせてくれる。二線ボケなんだろうけど、きれいでいいなあ。ピントの合っているところも浮き立つ感じがいい。


絞るとシャープさが増していく。F8くらいで硬く写すこともできる。おもしろい。

だけど、開放で遠景をとると周辺減光が大きい。デジタルとの相性がでてしまうのかも。

YASHICA LYNX-1000 YASHINON 4.5cm F1.8 もしくはズノー


1960年モデルのヤシカ リンクス1000。レンズはYASHINON 4.5cm f1.8の明るいレンズ。ZUNOW製かもしれない。ジャンクから外したレンズは、落としきれなかったカビ痕が写りに悪さをしているかもしれない。
Eマウント移植して、現代のフルサイズ デジカメで伝説の写りを試してみよう。

開放F1.8 芯があって解像しているけど、フレアがかっている。周辺減光が激しい。

F5.6絞れば、気持ちよく周辺までシャープ。よく結像している。


開放で撮ると、周辺減光、暖色に振れる、フレアで光がにじむ、崩れそうなボケ。昭和のノスタルジーが妖しく写る。

滲むのは激しいコマ収差が原因みたい。2枚目は左隅の拡大。コメットが飛んでいるように街灯が写っている。
いっぽう、ボケは2線ボケとグルグルしかかった感じが危うさを醸し出すのだろう。それでいてピント面は結構結像しているし、ボケはやわらかい。ズノーと思うと収差もポジティブに感じられる。

開放だと、ノスタルジックに写る。パフェの立体感がいいかんじ。絞れば現代的にしっかり写る。絞りで変わる性格で遊ぶレンズなのだろう。もう少しとってみよう。

YASHICA LYNX-1000 ヤシカ リンクス1000はいいカメラかもしれない


ズノー製かもしれないレンズを持つヤシカLYNX1000。1960年のカメラである。そのズノー製かもしれないレンズにひかれてジャンクを買ったが、なかなか良い感じだ。やりすぎていない端正なデザインは、シンプルで、それゆえにモノマネ感を感じない。総金属製のボディは重くて大きいが、もう作れない高級感がある。もうこういう手の込んだモノ作りはできないと思う。コパル製のシャッターは素晴らしい精度感で完璧に動く。(とはいえ2個買ったジャンクの1つはスローがダメだった)。日本人はいいものを作る民族だ。すばらしい。
ひとつ気になるところがある。ロゴである。

1000の文字。すごく手書き感がある。工業製品でここまで力の抜けた手書き文字は珍しい。もっとも25年前でも私の会社では手書きでロゴを作る人がいた。ロットリングペンで職人技で完璧に。そんなわけでLYNX1000、気に入ってしまった。ジャンクを2個買い二個一で完動するフィルムカメラとソニー用レンズを創ることにした。
レンズはヤシノンと書いてある銘板をビニールテープを押し当てて回せば分解できる。レンズを外すのは貼り革(ビニール)をはいで、ネジをはずせばOKだ。簡単である。


ダメな方のカメラを部品どりに使い、レンズは取り外す。亜鉛合金のレンズボードは簡単に円形に加工できた。


フォーカスストッパーと絞りリングはレバーが折れていたので、金属板を当ててエポキシで補強した。まあ大丈夫かな。ついでにストッパーネジを切りなおして最短撮影距離を0.8mから0.6mくらいに短縮する。

Eマウントをレンズボードに組み付ける。無限遠を出すにはスペーサーが2.5mm必要。3mmでつくったら無限遠にちょっと足りなかった。そのうち直すかな。
ともあれしっかりとした45mmf1.8のレンズができた。
ちなみにもう一台のLYNX1000もフィルムカメラとして動くようになった。

f1.8開放フジ業務用ネガカラー。天気が悪いのでくっきりしないが、天気が良いと開放では取れない。

ヤシノン45mmf1.8 YASHICA LYNX-1000 YASHINON 4.5cm f1.8

YASHINONでZUNOWの夢を見る
ZUNOWの話である。ZUNOWはビンテージカメラ/レンズでは伝説的存在だ。戦後間もない1950年代前半、国産カメラがドイツの劣化コピーに過ぎなかった時代、唯一世界のトップランナーだったブランドだ。軍事光学技術と高度な職人生産からうまれた先鋭的ハイスピードレンズは一時期世界最高の性能を誇った。そのカメラとレンズはいまは超プレミアの世界最高価格となっている。
 しかしその天才的設計と職人による手工業は、工業化による合理設計と生産に対応できない宿命がある。先鋭的設計は時代に追いつかれ、職人は近代的生産に効率で引き離される。プレミアを維持できなくなったZUNOWは下請け業をこなすようにもなり、やがて大手メーカーに吸収されることになる。
 このYASHICA LYNX-1000はそのちょっと前、ZUNOWが吸収されるまえの大手メーカーの製品だ。そのレンズは伝説のZUNOW製という話である。二次情報なので都市伝説かも知れない。レンズにはYASHINONとあり、ZUNOWの形跡は全くない。そのためとても安く流通している。でも、ZUNOWの夢は、当時の日本の夢は感じることができるだろう。
じつはLYNX-1000はジャンクを2台買った。2個1手法により1台はフィルムカメラとして復活し、残ったレンズがa7につくことになった。
最初の試写、開放F1.8

設計上の最短撮影距離より近づいてとっていることを考えると、思ったよりもよく写っている。戦後の夢と、見くびっていたかもしれない。よく見ると、ZUNOWらしい、解像しているけど儚い妖しい写りも感じることができる。おもしろそうだ。これからもう少し夢を見てみよう。