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Helios 44M 58mm F2 ロシアモダンデザイン そして ボケモンスター


Helios 44M 58mmf2 ロシアの、ソビエト時代のモダンデザインだと思う。フォーカスもメートル表記だけですっきりと素敵だ。それでいてこのレンズの写りは、まったくモダンでないところが面白い。ボケがえぐくて、面白いけど使いにくくて、ちょっと苦手である。スペックよりも重い(300g)こともあって稼働率は低い。
 このところ、ボケにこだわって長めの標準レンズを使っていたから、同じようなボケにこだわった長めの標準レンズとして、久しぶりに持ち出してみた。

ヘリオスといえば、渦を巻くようなグルグルボケが有名だが、ボケの輪郭が強調されたシャボンボケもすごい。ボケの輪郭がシャープに写り、近くと遠くの差がなくなる。異次元空間のようだ。

だから地面が平面に見えない。

このレンズのいいところは、中央部の際立ったシャープさにあると思うが、どうしてもその後ろ側、ボケの使いにくさ、ボケモンスターなところが気になってしまう。

やはり、このレンズはえぐいなあ、と思う。なかなか使いこなせない。

Helios 44M 58mm F2 ロシア M42マウントレンズ

手軽なロシアレンズ。ダブルガウスというレンズ構成であるが、70年前のツァイス ビオターのコピーということだ。

このレンズ、まずコンパクトではない。重い。(アダプターつきで360g、持ち歩きたくないし、軽量なA7にバランスが悪い)。改造しなくても普通に装着できる。でもボケ味で有名な「ボケ・モンスター」の体験をしてみたくなった。

開放でとるとさすがのボケっぷり。グルグルボケがシャープに写る(?)


2段も絞ると落ち着く。やはり開放でとるほうが面白い。

ボケをとるレンズ。面白いと思う。



JUPITER 8M 5cm f2 ジュピター 8M ロシアレンズ

1961年製のロシアン・ゾナー。キズ、曇り、カビのコンタックスマウントだが、写りが良い。完調だったらもっとすごいのだろう。Lマウントに改造してクローズフォーカスアダプターでa7につける。


65年前のシングルコートレンズなのに、色が豊かだ。少し絞るとボケも安定する。

開放だとボケが暴れてグルグルボケになりやすい。

レンジファインダー用なのでコンパクトで使いやすい良いレンズだ。

JUPITER 8M 5cm f2 ジュピター 8M ロシアレンズ

コンパクトカメラ用ではないレンズをとりあげる。キエフというロシアカメラ用のレンズだが、中身はツアイス・ゾナーと同じである。第二次世界大戦後、同じものが東西に分かれた結果である。このカメラのレンズだ。
https://en.wikipedia.org/wiki/Kiev_(brand)#/media/File:Kiev_4_camera.jpg
レンジファインダー用のレンズはコンパクトだが高価なものが多い。その中で安いものの条件は、
1.カビ玉(レンズにはなぜかカビが生える。何を食べているのか、すごい生命力だ。宇宙でも生きられそうだ。)
2.ソ連製。古いものは悪くないけど、近代化に遅れ、工作精度が時代とともに低くなる。そのせいでブランド力が全くない。
3.旧コンタックスマウント。特に50mmは、ピント合わせがカメラ側についている。レンズだけではピント合わせはできない。
 というわけで、3つ揃った素晴らしいものをオークションで100円で買いました(送料がその7倍)。
 ツアイスの歴史的名作3群ゾナーですよ。下図1。6枚の厚肉レンズを密着させて3つの群を創る。精密加工のうつくしさ。これだけでご飯3群いける。
https://de.wikipedia.org/wiki/Sonnar

 オークションの外観写真では誰も欲しくないような有様だったけど、レンズのカビと曇りは落とせるだけ落としたら、まあまあクリアになりました。細かいキズと外周のカビが残っているけどまあ写りそうだ。

難問のコンタックスマウントは、L39マウントのついたアルミリングを切断して接着。ヘリコイドアダプターでカメラにつければ実用になる。コンパクトで歴史的な標準レンズで撮影だ。



キズ、カビ、シングルコートレンズは逆光によわい。外ではフードが必須だ。
でもフレアはいい感じ。人間の目も同じくらいフレアが出ると思う。


少し絞れば、十分シャープ。拡大しても解像している。さすが高級レンズだとおもう。

ボケ味は開放だと暴れる。少し絞ると優しくてとてもいい。ゾナーっぽい写りとはこのことかな。

万能ではないけど、優しい雰囲気が写る。使い道は広そうだ。