超軽い望遠220g、IX-Nikkor 60-180mm f4.5-5.6 は使えるか

 軽くコンパクトなレンズが好きなので、望遠レンズはずっと苦手であった。

でもこのところ、コンパクトな200mmを使ってみて、悪くない、と思った。(タムロンタクマーの例

200mm級の望遠レンズは、手ブレ補正なしでもギリギリ運用できるし、マニュアルフォーカスも無理ではない。それで、欲が出て、望遠ズームにもっと小さな望遠レンズがあるのではないかと思った。

調べてみると、フィルムAF時代の「望遠キットズーム」がだいたい300gくらい。そのなかで調べていくとダントツに軽い220gの60‐180mmズームがあった… しかも写りにも期待できるニッコール…

というわけで今回、APSフイルム用のIXニッコールに手をだしてみた。IXニッコールはニコンFマウントでありながら、マウントからボディ内に構造が突出している。そのためAPSフィルムカメラ「プロネア」専用で、それ以外では使えない。

でも私の持っている絞り操作付きのマウントアダプターとソニーのミラーレスカメラの組み合わせなら、IXニッコール20-60mmを問題なく使うことができているだから60‐180mmも大丈夫だろう。

APSフィルムは35mmより一回り小さいが、デジタルのAPSセンサーより横長で大きい。したがって、20-60mm同様、フルサイズもある程度カバーしていると予想した。

さて、どうなるか。


まずは無事に装着。全長70mmは素晴らしい。オートフォーカスは使えないので、レンズ先端のリングを回すことになる。細いけど軽くスムーズに回るので操作感は良い。





公園で鳥を撮る。ヤマガラってかわいいな。
フォーカスはスムーズなのだけど、フォーカス面が薄くて合わせるのは大変だ。


望遠端180mmの描写。ヌケよく問題なく写っている。色収差も少ないが、解像度はそれほどでもなさそうだ。



広角側60mm。イメージサークルを超えているので、極4隅はわずかにぼやけていて、減光もしている。でもわずかなので、あまり気にならないな。
フルサイズの場合、すこしズームすれば隅まで結像するけど、60mmでボケてもわずかなので気にせずに使ってしまいそう。


最後はカラスのカップル。ラブラブでのぞき見している感。でも180mmでは遠い。
トリを撮るなら最低400mmは必要だ。でもオールドレンズのマニュアルフォーカスでは、ピントが合う気がしない。オールドレンズ超望遠は難しそうだ。

使ってみて、本格望遠で全長70mm220g(+マウントアダプター)はとっても快適で持っていて苦にならない。写りも解像感はそこそこだけど、色収差の少なさと抜けの良さで悪くない結果になる。よいレンズなのではないでしょうか。























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