シネレンズで遊ぶ、スマホ+WEBカメラ→創作Dマウントカメラ Playing with cine lenses, smartphone + webcam -> D-mount camera.


昔の8mmシネマ用オールドレンズは面白い。

8mmシネマのフィルムサイズは4.5mm×3.3mmと小さく、フランジバック12.3mmのDマウントでレンズは装着される。デジカメでいえばちょうど1/3.2インチセンサーがほぼ同じ大きさだ。この小さな規格に対応できるデジカメはペンタックスのQ(と、マニアックなチノン)しかないが、残念ながら私は持っていない。


持っていなければ作ればいい。以前にシンプルでチープなコンパクトデジカメを選んで、Dマウント改造をした。これはそこそこ撮れるのだが、背面モニターの性能が悪く、明るいところではフォーカシングもフレーミングもよくわからなくなる。もっと良いモニターが欲しいと考えて、スマホのモニターを活用してみることにした。


古いスマホにDマウント改造WEBカメラをつければ、Dマウントカメラになるのではないか。やってみよう。

WEBカメラはちょっと古い2メガピクセルのもの。(コンパクトなロジクールC600。センサーサイズもちょうど1/3.2インチ)これを分解して使用する。WEBカメラのケーブルは長すぎるが、スマホにつながればカメラになる。



WEBカメラからレンズを外すと、センサー側に赤外線カットフィルターがあってほっとする。レンズ側にあるとセンサー前に移植する改造が面倒なのだ。基盤にベースを作りDマウントを装着する。

古いアンドロイドのバージョンでも動くUSBカメラのアプリを探す。「USBカメラ スタンダード版」が無料で実験にちょうどよかった。


無事に動くことを確認。

長いケーブルを束ねて、3Dプリンターで作ったカメラボディに収める。

長いケーブルを収めるために大柄になった。これで本来の画角で撮れるはずだが…

ZUNOW WIDE CINE 6.5㎜ f1.9

1960年製、広角の6.5mmをつけてみる。思ったよりも画角は狭くて標準レンズの感覚だ。

そしてWEBカメラアプリの仕様で、1280×720Pの画像サイズになってしまった。まるでデジカメ創成期だ。





さすがズノー、よく映っている。デジタルの1280×720Pは、当時の8㎜フィルムよりもよく映っているのではないだろうか。  
スマホモニターは屋外でも明るく見やすい。
問題はWEBカメラの電力消費量がけっこう大きいようで、しばらく使うと動作が不安定になってしまう。


ARCO CINE-S 13mm f1.4
素直な描写をするレンズ。明るいレンズだが開放だとフレアがかかる。ちょっと絞って撮っている。










画素数の少なさのせいか、やはりWEBカメラだからなのか、派手で緻密さの足りないビデオっぽい映像になりました。もう少しクオリティの感じられる画像にしたいところです。

アプリを選べば画素数は上げられそうですが、WEBカメラの電力消費からくる?動作不安定は解決しません。給電機能のあるハブもありますが、システムが複雑になりすぎます。

スマホにWEBカメラ、面白いアイデアだと思ったのですが、画像の仕上がりも動作の安定性も、もう一つな感じでした。またアイデアを考えましょう。








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