最後のズイコーを考える。OLYMPUS AFL ZUIKO 38mm f2.8

The last ZUIKO lens.
Now, Olympus doesn't use "ZUIKO"brand name, on lens integrated compact cameras.This is the final ZUIKO lens brand name on compact camera.
I modify this lens to attach SONY a7.
ズイコーという名はオリンパス製のレンズに付けられるブランドである。オリンパスはカメラにおいて、オリンパスとズイコーの2ブランドを展開している。ズイコーは評判の良いブランドで、名機マミヤシックスに搭載されたりと、昔は他社のレンズ固定カメラにも部品供給していた。
その後オートフォーカスが一般化して、レンズはカメラのシステムに強力に組み込まれることになる。他社にむけた部品販売もなくなり、レンズとカメラ、別ブランドを名乗る必要もなくなったということだろう。現在、ズイコーはレンズ交換できるカメラ用だけになり、コンパクトカメラのレンズは単に「オリンパスレンズ」になっている。


今回取り上げるオリンパスAFLは、バッテリーが交換できない(?!)など突っ込むポイントの多いカメラだが、レンズ固定カメラでズイコーを名乗った最後のカメラでもある。
レンズ交換式のズイコーはまだまだ活躍中であるが、レンズ固定カメラにおいて1983年発売のOLYMPUS AFL(AFL-s)を最後にズイコーの名は消えることになる。

さて、この迷カメラのジャンクを手に入れることができた。


オリンパスのコンパクトカメラはバリアー型が多いが、これはカメラらしい形をしている。無理なコンパクト化はしてなさそうであり、写りに期待はできる。

レンズは3群4枚のテッサータイプ。ズイコーが得意とする形式だ。分解してレンズをMマウント改造する。


絞りは2枚でいびつな形。それを思い切って円形に切り取った。中間絞りでは変な形になるので、開放とf8を選ぶ感じだ。操作は工夫して、レンズ前側を回すと絞りが変化するようにした。無限遠固定でMマウント化して、ヘリコイドアダプターでフォーカスする。

レンズキャップ付きがうれしい。ソニーa7がコンパクトカメラになった。
ズイコー最終型の写りはどうだろうか

全体にシャープだが4隅は甘い。右側は私の工作精度の悪さで片ボケが出ている。




 4隅を除けば悪くない印象で、使える。


逆光は弱いようで、点光源にはすごいゴーストが出ている。こんど夜景を撮ってみよう。

 ヘイコイドアダプターで寄るとこのくらい。オリジナルよりは寄れるけど、もう少し寄りたい。


最後のズイコーレンズ。そこそこ良いとおもう。際立った写りではないが、素直にうつるので使いやすい。こんどライバルと比べてみよう。

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