Dマウント→NIKON1 マウントアダプターは作れるのではないか?
NIKON1マウントのフランジバックは17mm。8mmシネカメラで使われたDマウントは12.3mm。マウントから4.7mm潜らせれば無限が出る計算だ。そんなに潜らせるとシャッター干渉が心配されるが、NIKON1の売りは電子シャッター、問題ない。
ニコン1の赤外線フィルターまでの距離も5mmはありそう(目測、ノギスを当てたら傷がつく)。レンズを手で当ててみるとうまくいくような気もする。創ってみよう!
やってみると、問題はフィルターまでのバックフォーカスではなく、センサー前の空間が小さくて干渉、マウントアダプターの構造が難しいことが分かった。特に電気接点は当たってしまうので、大きく切り欠くことになった。その他の部分も厚さ0.7mmくらいまで攻めることになった。
無限遠はでませんでした。0.5mmくらい足りない。高強度の金属を削って作ればギリギリ行けるかもしれないが、3Dプリンターベースだと無理だ。
ですが、ヤシノン13mmはフォーカス調整ができるので、レンズで対応する。
それではニコン1で、Dマウントシネレンズの撮影をする。レンズはヤシノン 13mmf1.4。3群4枚のペッツバール型で、非点収差でグルグル回る傾向がある。
8mmシネレンズなので、4隅は蹴らる。(ダブル)8mmは4.4×3.3mmフォーマット、ニコン1の1インチセンサーが13.2×8.8mm。画面に表示するとほぼ9倍サイズのフォーマットで撮影していることが分かる。手前側は放射状に流れるが、本来の8mmフォーマットではほぼ全面的に良像であることが分かる。
ペッツバール型のレンズは中央部はシャープに写るが、周辺は非点収差が増大する。その影響で手前側のボケは4方に向かって流れ、後ろ側はグルグル回転する。
設計フォーマットより外側の写りは本来関係ないところだが、ボケは面白いので撮ってみる。蹴られが大きいので、画面はスクエアにトリミングした。
放射とグルグルボケ。距離によっても効果が変わり、難しいけど面白い。普段は止まっているラムちゃんも、ダイナミックにセクシーになった気がする。
このヤシノン、フォーカスリングが少し重く、マウントが緩みやすく使いにくいのだけど、撮っていて面白い。シネレンズの沼、もう少し浸かってみましょう。
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