中望遠ならば、3枚で充分。なのか。KOMURA- 105mm f3.5:For a medium telephoto lens, a 3-element lens is enough, is it?

The KOMURA- 105mm f/3.5, released in 1957, is sharp except for the extreme four corners, and the bokeh is very beautiful. This was achieved more than 60 years ago with only a 3-element lens.

 コムラーは交換レンズを製造していたメーカーで、1951年に設立。性能も定評があり、多くの製品を発売したが、1980年に倒産した。

レンズブランドは複数もっていて、この105mm f3.5 に付いているブランドは KOMURA-   である。最後、長音記号「ー」で伸びている!

ラテン文字ロゴに長音記号を使うのが斬新だ。すごく面白いけど、そんな記号は本来ないので、ハイフンにしか見えない。デザインを工夫すればハイフンではなくなるかもしれない。KOMURA 〜 とかどうだろうか。ブランドロゴとしてはノリが軽すぎるか。

明るいポートレート用中望遠を得意としたメーカーで、それらは評判良く、現在でも高価格だ。でも明るくない普及クラスは流通量も多く安価に手に入る。135mmは特に安いが、私には長すぎるので、105mm f3.5 L39マウントの難有り品を手に入れた。

この105mm f3.5 は 1957年発売。私の好きなトリプレット、3群3枚だ。難ありというのは、レンズの薄曇りである。単純な構成なので除去できるだろうと考えた。

単純なレンズ構成は、生産コストも安いが整備も簡単で、すべてのレンズの両面をきれいにできる。コーティングの薄曇りは、メラニンスポンジでそこそこきれいにしたが取りきれていない。これ以上は禁断の酸化セリウムで表面を薄く研磨か。

このレンズの特徴は簡易的な回転ヘリコイドによるフォーカスで、レンズ先端の絞りリングも回ってしまう。フォーカスしてから絞りは変えにくい。

フォーカシングユニットとレンズユニットの2つに分解できること。スペーサーを間に入れて無限遠調整をしていた。フォーカシングユニット単体でも使えるが、ヘリコイド中間リングがあるので、特に使う用途はない。




最短撮影距離は1.2mで、L39マウントにしては結構寄れる。今回はヘリコイドアダプターで装着したので、更に寄れる。細長いデザインだが、許容範囲か。
レンズのコーティングは古く、薄曇りも残っているのでフードを付けて撮影する。







ボケは素直できれいだ。距離によっては、少しうるさくなる時もあるが、2線ボケにはならない。











1957年発売のコムラー105mm f3.5 、ブランド名とか突っ込みどころがありますが、肝心の写りの方は極4隅を除けばシャープでボケもとてもきれいで突っ込みどころはありません。
これが60年以上前、わずか3枚のレンズで達成できているのです。
「4枚のレンズをくれ」「3枚で充分ですよ」なぜかブレードランナーを思い出してしまいました。








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