KODAK CINE EKTAR LENS 25mm f1.9   アメリカのモノづくりの実力を感じる I can feel the power of the US manufacturing.

 Kodak Ektarは特別なブランドだ。コダックのカメラは安物ばかりだが、Ektarレンズがついていると別だ。Ektarを名乗れるのは、最上級の写りを持ち、信頼管理できるアメリカの自社工場で作られたレンズだけなのだ。1936年から1980年台まで、コダックが輝いていた時代に造られていた。

この25mmf1.9レンズは、Cine-Kodak Royal 16mmフィルム シネ カメラについていたもの。このレンズは1945年から生産されているが、これは「RC」のシリアルを持つので1951年製だ。(http://camera-wiki.org/wiki/Camerosity)

Ektarレンズは高性能なので今でも人気があるが、ジャンクコンディションでマウントが不自由(Cine-Kodak マウント、アダプターは多分無い)なので安く手に入った。


買ったときはヘリコイドと絞りリングが固着していたが、分解清掃でスムーズな動きをとり戻した。前オーナーが硬くなったヘリコイドを補おうと潤滑油をさして、結果べたべたになって固着していたようだ。構造が簡単で分解しやすくて助かった。

さて、マウンティングはボディキャップ改造でもできるが、せっかく3Dプリンターがあるのでちゃんとロック付きで、M4/3用とNIKON1用に作った。



16mmフィルム用シネレンズなので、やはり一回り大きなM4/3はカバーしていない。周辺はボケて4隅は蹴られる。16mmと同じフォーマットサイズのNIKON1で使うのが良い。





NIKON1で撮ると、4隅までシャープに写る。色のりコントラストがよく、さすがKODAK  EKTARだと思う。この25mm f1.9 はペッツバール変形型の4群4枚構成だが、非点収差も良く補正されていて ボケも極端にはグルグルしない。









整備したのでスムーズに気持ちよく使えて、良く写る。これが70年前のレンズ、アメリカのモノづくりの良さを感じる。NIKON1のフィルムっぽい絵作りとクラシックな描写がよくあっていて「昭和」を感じながら気持ちよく撮影できた。












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