ペンタックスAUTO110のシステムは大変優れている(と前回書いた)
レンズはとっても小さくて、持っていて苦にならない(というより小さくて失くしそう)
私が持っているのは広角18mm、標準24mm、望遠50mm。AUTO110のレンズはすべてf2.8で統一されている。
このなかで一番大きな50㎜(それでも重さ50g)のレンズ径は大きく30mmある。
f1.7クラスのレンズ径だが、小さなマウントのために代わりに前玉が大きくなっていて、結果として口径食が少なく写りに期待ができる。レンズ構成は5群5枚のクセノター型だ。(35mm換算100mmとなる)望遠50mmの写りから見ていこう。
ボケは2線ボケの傾向があってなんかフラットな感じになる。でもフォーカス面はシャープで浮き立つから総じていい感じに写る。欠点は最短撮影距離が0.9mで寄れないことなのだが、自作ヘリコイドアダプターを使って寄れるようにした。
絞りはないので、すべて開放f2.8。クローズアップすると大きくボケて美しい(2線ボケも消える)。色収差もほとんどなく、立体感があって良い感じ。
望遠50mmは、絵になる写真が撮れそうです。これも開放だが、歪みもなく周辺までシャープに写る。よくできている。
最短撮影距離も0.35mとみじかく、クローズアップも得意。ボケは大きくぼかせばあまり気にならないが、きれいではない。
中距離だとボケは崩れ気味で、苦手な距離がある印象。いいレンズなのだけど。
広角18mmは、6群6枚のレトロフォーカス構成でボケは汚い。しかもこのレンズは片ボケしている。(作例)110フィルムカメラでは貴重な広角レンズ(35mm相当)なので、f5.6くらいに絞ってみた。
周辺までシャープで問題ない。安心してみられる写りになった。広角レンズは少ないので、この絞りで行きましょう。
AUTO110のレンズは総じて優秀な印象です。小さな110フィルムのポケットカメラシステムですが、現代のデジタルでも充分使えます。欠点はボケ味でしょうか。ボケの大きな50mmは独特な美しさが出ていますが、広角と標準は絞った方がよさそうです。
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