PENTAX‐110 フォーサーズにぴったりのレンズ 18mm PAN FOCUS PENTAX AUTO 110


PENTAX AUTO110とPANASONIC GM1 

ボディの大きさも、センサー(フイルム)サイズもほぼ同じ。

このPENTAX AUTO110は魅力のあるカメラだ。110サイズのフイルムを使う、小さな1眼レフのシステムカメラだが、特別なところがある。システムカメラは必要なパーツだけ買って組み合わせて使うのが普通の使い方だが、AUTO110は違った。すべてのパーツ全部が入ったコンプリートキットを箱付きでほしくなるのだ。


もしこんなコンプリートキットを買ったら一度も使わないパーツもあるだろう。でも、眺めていて楽しい。こんなカメラは他にはないし、今でも成り立つ企画だと思う。

これができたポイントは、交換レンズが安かったからだ。だから全部入りのセットにできる。35mmフィルムの1/4サイズなので小さいレンズなのだが、レンズには絞りユニットが入っていないのがポイントだ。レンズは安く作ることができて、かわりにボディ側にビハインド絞り兼用シャッターが入っている。それを成り立たせるために、交換レンズはすべて開放f2.8、後玉のレンズ径も同じにそろえることになった。

今回、PANASONIC GM1を買うにあたって「標準レンズ」として、PENTAX-110の18mm、24mm、50mmを揃えた。18mmは普通のが欲しかったのだが、レアなパンフォーカスが手に入ってしまった。寄れないレンズは嫌なので、ジャンクなカメラからマウントを外してヘリコイドアダプターを製作した。売っていないものは自分で創る。

マイクロフォーサーズとAUTO110マウントのフランジバック差は約7mmしかないので、薄いマウントアダプターになった。しかし、デザイナーなのだからもう少しかっこのいいデザインにでるんではないか、と自分に言いたい。でも厚さ7mmのマウントアダプターに3mmストロークの直進ヘリコイドをいれられたのだから、まあいいか。これでレアなパンフォーカスレンズでもクローズアップができる。


これで15㎝くらいまで寄ることができる。しかしこの18mm、ボケは汚い。パンフォーカスレンズにボケの汚さをいうのはナンセンスだとは思うが。


ヘリコイドは入れられたが、絞りは入れられなかったので開放f2.8だ。右側が片ボケしているが、これはレンズのせいだ。どうせボケも汚いし、18mmは少し絞ろう。

















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