2つの GR 初代 RICOH GR DIGITAL / GR

 きちんとした写真を撮る時は、私はリコーのGRを使うことが多い。他の邪魔にならない小ささと、トリミングしても問題のないレンズの良さ。そして何よりも写真に「ドラマチック」が感じられることがGRを選ぶ理由だ。

使っているのはAPS型のCMOSセンサーを使った2014年製のもので、まだまだ現役。

ここにフィルムからデジタルに変わった2005年製 初代GRデジタルがある。たまたま手に入れたジャンクで、レンズの沈胴装置が壊れている。小さな1/1.8型CCD (デジタル創世記だったので小さいのはしかたがない) が画像素子。良い写りとコンパクトさを両立するために、アクロバチックなレンズの沈胴機構を採用した。このジャンクはソコがこわれているようだ。直そうと思ってネットで調べて分解したら、途中でなぜか治ってしまった。原因がわからないが、まあいいか。

2代のGR。小さい初代GRデジタルのサイズ感はいいなあ。持ち歩いても気にならない。この大きさでカメラの楽しみが大きければ、スマホと両立する道具としても成り立ちそうだ。

遠景を撮ると、センサーサイズの差がでる。

拡大すると

上の1/8型の初代GRデジタルに対して、下のAPS型センサー初代のGRは圧倒的にシャープ。

時代が違うし、しかたがない。でもクローズアップすると印象が変わる


小センサーは被写界深度が深く、背景がボケにくい。でもクローズアップでは遠近感が出て立体空間が写る。撮っていておもしろい。まあ、スマホ的ともいえるけど、GRのほうが自然なシャープさで浮きたつ感じがある。これがレンズの差なのだろう。

APS型に比べると画素の粗さを感じるけど、十分にシャープに感じられる。小センサーのアラは、クローズアップでは気になりにくい。


虫も立体感があって良い。君は蜂のふりをしているが違うだろう。ハエだな。


という具合に古いGRデジタルを楽しく撮っていたのですが、使いだしたらまた沈胴装置が壊れました。また分解かあ、、、そのうちにやりましょうか。


小センサーは、クローズアップが得意な印象です。GR DIGITALは、さすがGRレンズという感じで、深い被写界深度で背景の雰囲気を伝えながら立体感のある描写をします。小さくて楽しいカメラでした。







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