ミノルタ110zoom SLR MARK IIは当時の35mm一眼レフの機能をそのまま110フィルムのポケットカメラに展開してつくられた。同じ機能を実現したために、価格も35mm一眼レフと同じになり、サイズもポケットに入らなくなった。1980年発売、ミノルタ最後の110フィルムカメラである。
とはいえ、標準から望遠にかけての2.7倍ズームレンズの大きさは、35mm一眼レフ用よりかなり小さい。マイクロ43用に手ごろな望遠レンズになりそうで、ジャンクカメラから分解、改造してみた。
もともと絞りリングはなかったが、内部にはレバーがあり、操作できそうだったので、マウントと合わせて3Dプリンターで製作した。小さなパナソニックGM1にはすこし大きく感じる。全長75mm重量210gの標準・望遠ズーム。どんな写りをするのだろうか。
25mm。ロッコールらしい優しい描写、少し優しすぎて眠い感じ。
67mmのほうがシャープ。色味がちがうのはカメラが原因か。
絞ればまあまあシャープに解像する。
内蔵クローズアップレンズによる描写はいい感じ。焦点距離によって撮影距離が変わるが、かなり寄れる(レンズから10㎝くらい)
クローズアップでは、かなりボケる。絞りが使えると表現の幅が広がる。
晴天だと、GM1はモニターが見にくい。ピーキングがきけばフォーカシングできるけど、うまく合わせられない時もある。
1980年のズームレンズなので期待しすぎてはいけませんが、優しい中にも立体感のある描写をしますので悪くない写りだと思います。
しかし絞り開放での解像・シャープさは良くなく、ピーキングが表示されない時もあります。絞ると今度はどこにフォーカスがあるのかわかりにい。フォーカシングは苦労します。望遠ズームはファインダー(EVF)付きのカメラのほうが向いているのでしょうね。
その一方でクローズアップは得意です。一般撮影とのつながりは良くないですが、内蔵のクローズアップレンズを使うと思いっきり寄れて、描写もシャープ(遠景より良い感じ)。
コンパクトなパナソニックGM1とのバランスは悪くないので、使い勝手の良いレンズです。
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