ワイコンを付けてみよう。コンパクトなビデオ用ワイドコンバーターの活用。

 ワイドコンバーターは、通常のレンズの前につける縮小光学系のレンズで、マスターレンズをより広角にすることができる。欠点は通常の前玉の前で展開するので巨大化してしまうこと。改造視点での良い点は、マスターレンズのテレセントリック性が悪化しないので、デジタル相性が良いことだ。

純正よりも「コンパクト」をコンセプトにレンズ改造をしているから、でかいレンズには興味がない。でもビデオカメラ用のワイコンなら小さくて、ジャンクボックスで見て悪くないと思った。

「CANON WD-H27」 ビデオ用で画質が心配だったが、3群3枚のレンズ構成で定価2万円もする高級レンズだ。ちょっとだけ期待して遊んでみよう。

取り付けはΦ27mmフィルターねじ、画角35mm程度のものが24mmくらいになる設計だ。

フジノン34mm(3群3枚)の改造レンズが画質も良く、前玉が小さいので27mmフィルターの加工ができそうだ。さっそくモデファイしてみよう。

改造したレンズに、27mmのフィルター枠を接着する。これでワイコンをねじ込める。

組み合わせてみると、やっぱり少し大きいか。これだと一眼レフ用の小型レンズにマウントコンバーターつけても変わらないのではないか。とはいえ、まずは撮ってみる

フジノン34mmレンズは4隅が甘くなるが、それ以外はシャープに写る良いレンズだ。ワイコンを付けても同じ傾向で、4隅以外は良く写っている。

あと、すごく大きな樽型の歪曲収差がある。ちょっと魚眼的。ただ、広角の樽型は、生理的にも自然なのでそれほど気にならない。

これは10数センチまで寄って撮っているが、良く写っている。ワイコンはソニーとリコーのものを持っているが、近距離が得意なイメージだ。

さあ、街で撮ってみよう。接着したフィルター枠の強度を気を付けながら。

近距離は得意な感じだ。
ぐっと寄ると主題が強調されて、写真に奥行きが感じられる


ワイコンを付けて24mm相当になっているが、引いて撮った時の広がり感は、それほどないかな。

すこしカビがあったこともあって、逆光だとフレアーがかかる。

まぶしい感じが出てけっこう好き。

さてこのワイコン。遠景でとると、悪くはないが平凡な感じがする。ぐっと寄ったり、逆光でフレアーを利用するといい感じになる。

寄って主題を強調するときに出動!とすることにする。





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