リコー35は種類が多いが、今回改造したカメラは1956年に発売されたリコー35ニューデラックスのようだ。
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/ricoh-filmcamera/cameralist/ricoh35newDX.html
この45mm F2.8は平凡なスペックのようだが、リコーのサイトには
富岡光学製の3群5枚「高性能レンズ」
と書いてある。
このレンズが実は普通ではないらしいのだ。3群5枚といってもゾナーではなく、特殊な配置らしい。この辺は「M42マウントスパイラル」さんにくわしい。
https://spiral-m42.blogspot.com/search/label/Super%20Rokkor%20type
このレンズは凸凹凸の3群構成で、その一番前のレンズを贅沢に3枚貼り合わせとしている。前玉主体で、後ろ主体のテッサーとは逆だ。
このレンズ構成については「無一居」さんのブログも参考になる。
http://www.photo-china.net/column/minolta.html
写りはどうか、面白そうだ。
リコー35は下面のトリガー巻き上げも面白そうな、ユニークなカメラだ。壊れていなければフィルムで撮ってみたい。
ロゴもいい感じにおしゃれです。でも分解してレンズを取り外す。見えているレンズボードのねじを外すと素直に分解できる。
前からも分解して、シャッターメカは取り外して、開いたままにする。
オリジナルのヘリコイドだと寄れないので、M42 ヘリコイドリングでフォーカスすることにする。絞りリングがしっかりとした造りなので、ここにマウントを固定する。フィルター径52㎜のステップアップリングがぴったりの大きさ。「52㎜←39㎜ステップアップリング」「M39←M42リング」の組み合わせで改造完了。もしも52㎜←M42のリングがあればもっと簡単です。あまり悩まずに2時間作業。
簡単なのでおすすめです。
絞りリングにマウントするのでオリジナルの絞りリングが鏡胴になって、前側の鏡胴が絞りリングになる。絞り羽根は枚数が多く、円形絞り。写りは期待できる。
コンパクトで使いやすい。シルバーの鏡胴はオールドレンズらしくて、楽しい。
ひと絞りしぼってf4の描写。隅を除けば、よく解像している。中央部の解像感は素晴らしい。
f2.8開放だけど寄ればそれなりにはボケる。前後ボケ共に素直で、流れることもない。
逆光だとフレア/ゴーストがでるが、味になるのでオールドレンズの長所ともいえる。
このRICOMAT4.5㎝の特徴は、中心解像度の高さと均質で安定した描写のようです。
フレアにオールドレンズらしさがありますが、標準焦点距離でf2.8の明るさはドラマチックな感じには欠けますね。
悪くないけど特徴もない、といった印象を受けました。
追記、天気の良い日にも撮ってみました。
ボケはがさついて、暴れる傾向があります。
やはり、悪くないんだけど…という印象です。
0 件のコメント:
コメントを投稿