よく写るオールドレンズ、トリプレット。アグファ オプティマ2 AGFA OPTIMA II APOTAR 45mm F2.8



アグファはフイルムメーカーで、だれでも簡単に操作できるカメラをつくって、写真を撮ることを普及させるのが目的だった。このOPTIMA2は1960年ドイツ製の普及カメラ。セレン光電池の発電量で自動露出を実現している。メカニズムは複雑ではなく、よくできている。
デザインはよくまとまっていて さすがドイツ製と思う。前玉繰り出しのフォーカスリングは精度感があり、普及型といっても高価だったのだろう。そのレンズはわずか3枚で構成される、トリプレット型。フォーカスも前玉繰り出しの簡易型だからスペック的にはコストダウン優先に見える。

見た目はきれいなジャンクを手に入れる。分解跡があり直そうとはしたみたいだ。分解は簡単。裏ブタをあけて4つのネジを外すとフロントボードが化粧板ごと外れる。

さあ、このレンズをEマウント改造してしまう。

絞り窓が2つあるが、左がオリジナル。自動露出のメカを取り除く関係で絞りがずれてしまった。右側の窓が絞りを表示している。
改造の構成はレンズ側から
27㎜-52㎜のステップアップリングを、鏡胴に合わせて切削加工
52㎜-52㎜のオスーオス変換リング
無限調整用のフィルター枠
52㎜-42㎜のステップアップリング
M42-Eマウント 薄型マウントアダプター
思ったよりも接続部分が長くてデザインのバランスが悪くなった。

前玉繰り出しのヘリコイドは組み換えだけで最短撮影距離を45cmまで短縮できた。
さて、ドイツ製トリプレットの写りはどうだろうか。


上は開放、下はF5.6
周辺はわずかに流れるが、よく写っている。


近距離になると、無茶な繰り出し拡張改造をしているため、解像が甘くなり周辺像が流れる。
それでも実用内。


開放でISO6400まで上げているので画像は荒い。

トリプレットで明るさF2.8を達成しているが、周辺の流れもわずかでよく写っている。
さすがドイツ製。何かが違う。
そしてトリプレットらしく中心の解像はとてもいい。いいレンズだ。


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