1961年発表のフジカ35EE。シャッターボタンの長いストロークを使った絞りオートが特徴的だが、カメラはひどく不格好。でもこのレンズが素晴らしいということでジャンクを手に入れた。当時の解像度テストで最高点を出している。
分解すると1969年6月松本さんの検印。長く生産されたところを見るとよい製品だったのだろう。分解してレンズをとりだす。35EEは特殊なフォーカスなのでヘリコイドはつかいにくい。レンズは絞りだけにして、M42 マウントをつける。フォーカスはM42ヘリコイドリングを使うことにした。
構成は、レンズ、無限遠調整用のプラバン、L39→M42ネジを接着、M42ヘリコイドリング(13-22mm)、薄型Eマウント-M42アダプター。このヘリコイドならば30cmくらいまでよれてきもちいい。
さあこれで撮ってみよう。
上は開放。下はF5.6くらいかな。
中心部の解像度は抜群にいい。周辺はフレアがかるけど解像はしている。右下最隅はボケ気味で改造の加工精度の問題かとおもう。
点光源はシャボンボケ。ボケ味は硬い印象。
本来の最短撮影距離をこえて近づいているが、描写は問題ない。いい感じ。
中距離開放で解像力を活かして被写体が浮かび上がる。これがこのレンズの良さだと思った。
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