ニッコールでちょっと古くて安い 広角 標準ズーム を比較する。 AF NIKKOR 28-80mm f3.3-5.6, IX-NIKKOR 20-60mm f3.5-5.6, AF NIKKOR 24-50mm f3.3-4.5, Ai Zoom Nikkor 28-85mm F3.5-4.5S

IXニッコールを気に入ったので、持っているニッコールの広角系標準ズームと比較する。これらの古いズームレンズはニッコールといえども極めて安く手に入る。

AF NIKKOR 28-80mm f3.3-5.6
2001年の21世紀レンズ。ズームでありながらわずか6群6枚のミニマムな構成がグッとくる。コンパクトで軽く、安い。ニッコール千夜一夜物語でも取り上げられている名レンズ。


IX-NIKKOR 20-60mm f3.5-5.6
前回とりあげたバックフォーカスの短いAPSフィルム専用レンズで、ニコンの一眼レフカメラではもう使えない。マウントアダプターでミラーレス専用。1996年製。すごくコンパクトで軽い。フルサイズで使うと広角で蹴られる。(当たり前)24-60mmならばフルサイズで使える。バックフォーカスの短さは、どれだけ画質に有利に働くのだろうか。


AF NIKKOR 24-50mm f3.3-4.5
2002年の普及型広角ズーム。そこそこの大きさ。そこそこの写り。


Ai Zoom Nikkor 28-85mm F3.5-4.5S
34年前当時、定価82,000円の高級レンズ。1985年から20年間もずっと売られていたからよいレンズなのだろう。510gの重さも写りの良さを感じさせる。


AF NIKKOR 28-80mm f3.3-5.6
f5.6で遠景をとる。
広角側28mmf5.6

左下と中心を拡大する

テレ側80mmf8 

中心部を拡大



広角では歪曲収差はこのくらい。陣笠収差が出ている。陣笠収差は 画面の隅が引き攣れたようなるのできらいだ。(樽型収差は、引き攣れないので好き)

望遠側
このレンズはとてもクリアに、気持ちよく写る。広角端でも周辺までよく写っている。あとは広角時の陣型歪曲収差がどれだけ気になるか。

IX-NIKKOR 20-60mm f3.5-5.6
フルサイズで使う時の広角端、24mmf5.6

左下と中央部の拡大

テレ端60mm f8

中央部の拡大



広角端の撮影。歪曲収差は大きくなく、素直な樽型で使いやすい。
広角端24mmの4隅は甘くなるが、それ以外はクリアで気持ちの良い写りをする。

近距離では像面湾曲が発生している。

AF NIKKOR 24-50mm f3.3-4.5
広角24mm f3.3 開放で撮ったが、周辺までシャープだ。


左下と中央部の拡大。シャープだけど色収差で紫がかっている

50mmだと色収差の紫が気になる。他と比べてあっさりとした描写も気になる。

中央部の拡大


広角では陣型の歪曲収差が目立つ。これだと建物は撮れない。

Ai Zoom Nikkor 28-85mm F3.5-4.5s
28mm f3.5

左下と中央部拡大。全体にシャープだが、4隅で甘くなり周辺減光する。コマ収差非点収差があるようだ。

85mm f4.5

中央部拡大

全体にシャープで気持ちよく写るレンズだけど、思っていたほど周辺は良くない。

歪曲は陣笠だが、量は少なく、あまり気にならない。


まとめ
AF NIKKOR 28-80mm f3.3-5.6:小さくて軽いけど、抜けが良くて気持ちの良い写り。大きめの陣笠歪曲が気になる。これからも使うレンズ。

IX-NIKKOR 20-60mm f3.5-5.6:フルサイズだと24mmから使える。これも抜けよく気持ちがいい。広角では非点収差が大きいようで、隅は甘い。歪曲収差は素直な樽型で気にならない。好きなレンズ。

AF NIKKOR 24-50mm f3.3-4.5:隅までシャープなレンズだけど、陣型の歪曲と、あっさりした描写は好きではない。今後、多分使わない。

Ai Zoom Nikkor 28-85mm F3.5-4.5s:比較すると周辺は良くない。いいレンズだと思っていたけど、残念。




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