ミノックス35はとてもデザインが良い。ミニマムサイズのキッチリとした左右対称の形。ミノックスのロゴだけ左にずらして、バランスが取れている。さすがだと思う。
観賞用に持っていたのだけど、蓋のヒンジが折れているし、ボディの状態も良くない。まあ分解してしまいましょう。
レンズは35㎜ f2.8 3群4枚のテッサータイプです。絞り優先AEなので、絞りをリングで操作できます。
分解、再構築では絞りリングを活かしてMマウント化しました。フランジバックが少し足りなくてMマウント面の後ろ側で固定する工作をしています。フォーカスはレンズの前玉回転も使えますが、最短撮影距離が0.9mで寄れなすぎですので、ヘリコイド付きのマウントアダプターを使用しています。これで0.3mくらいまで寄れます。
絞り開放で寄るとあまりシャープではありませんが、見事なシャボン玉ボケです。被写体もシャボン玉みたいな風鈴ですが。
F5.6くらいまで絞るとぐっとシャープになります。2枚絞りなので、「つぶれたひし形」になりますが、広角ですのであまり気になりません。
絞るとシャープですがすこし樽型に湾曲します。
これは開放ですが、遠距離はそこそこシャープに写ります。こういう被写体ならば湾曲も気になりません。バランスよく良い仕事をするレンズだと思います。描写の質でいうとすごく乾いた感じがして、写りにあまり色っぽさ感じないのは、なんででしょうか。
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