ニコンおもしろレンズ工房 ぎょぎょっと20 NIKON Fish-eye type 20mm f8

ニコンはまじめなメーカーなのだと思う。トイレンズでスペックは割り切っても、写りは追求してしまう。1995年限定販売だったこの魚眼レンズもそうらしい。














http://www.nikon-image.com/enjoy/life/historynikkor/0054/index.html
コストダウンを考えたわずか2郡3枚のレンズ構成がミニマムだ。レンズ枚数は多いほど収差を補正しやすいが、少ないほどクリアな画像が得られる。このミニマムで個性的で美しい構成図を見るとワクワクしてしまう。

画角を150度くらいにおさえたことで、前玉は全くの平面だ。絞りもフォーカスも固定であり操作リングはない。結果、極端にシンプルで、こんなレンズは見たことがない。
















魚眼は近づいてこそ主題が浮きたつ。残念ながら固定フォーカスでは近づけないし、遠距離も合わない。だから、パーツを組み合わせて少し短いヘリコイドアダプターを製作する(遠距離でも近距離でもフォーカスできる)。組み合わせたのは左から、ニコンFマウントーM42マウントアダプター、M42 ヘリコイド中間リング17-31mm、M42‐Eマウントアダプター。
さて、この超ミニマム魚眼レンズの写りはどうだろうか。
魚眼といっても画角は180度ないことが幸いして、癖なくスナップしやすい。4隅を除けば、画質はとてもいい。これで3枚玉のレンズ、すごいなあ。



















前玉は平面だけど、周辺光量も十分。通常の超広角みたいに隅を無理やり引き伸ばさないからだろう。周辺の湾曲は気になるけれど、奥行きのある構図は素直に写る。
そこが魚眼使いのポイントだな。



接写では、魚眼の違和感はでにくい。背景をうまく考えて、おもしろい写真を撮りたい。

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