1980年代に反射鏡を使ったレフレックスレンズが流行した。超望遠ながら超小型軽量で価格も手頃だった。その一方、レンズ構成の柔軟性に欠点があった。絞り、ズームレンズ化、オートフォーカスといったニーズに対して、レフレックスレンズは充分な対応ができずに、1990年代には売れなくなった。
当時は数多く売れたので、現在では中古品(持病のカビの生えたジャンク品)が多く流通している。いろいろ難しいけど、小型軽量で超望遠スナップを可能にしてくれる面白いレンズだ。
Tokina RMC 500mm F8 (TM500)
1980年発売のレフレックスレンズ。重さは500gちょっとで小型軽量。画期的に小型軽量だったTAMRON SP 500mm f8(1979年発売)よりも、さらに小型軽量。なかなかすごい設計だ。どうやってさらに小型軽量にすることができたのか。
タムロンとトキナー、レンズ構成はすこし似ている。
まず外観から分かることがある。トキナーはレンズ口径が小さいのだ。同じf8なのにタムロン(写真左)のレンズ口径76mmに対してトキナー(右)は口径70mmしかない。
インチキかっていうと、これが単純ではない。レフレックスレンズのfの表記は口径比ではなく、レンズ中央にある副鏡のロスを除いた実効値になっている。タムロンの口径比はおよそf6.6 これで実効f8なのだろう。それに対して口径70mmのトキナーは、f7.14くらいだがもう一つ裏技を使っていて、トキナーの方が少し実焦点距離が短い(スペックの誤差は5%まで許容されている)。タムロンに対して98%くらいなので、口径比f7になる。
実写比較すると微妙に短くて暗いが、気になるほどでは無い。
今回、購入したトキナーは、カビの生えたジャンクだった。レフレックスレンズには持病があって、内部空間にカビが生えやすい。
カビの除去は、カニ目リングで固定された前玉を外すのが最大のミッションになる。レンズに近く、キズつけやすいのだ。同様にカビ玉だったタムロンは「テーブル用の脚ゴム」で回せたが、トキナーは緩み留めしてあって回らない。これを安全に回すのが難問だ。
困った時は工具を作る。
専用カニ目回しを作る。DIYでちょうどよい直径70mmくらいの円柱を探す。
塩ビ水道管に小穴を開けて、クリップの針金でカニ目回しにする。円筒が上手く収まり、安定して作業できた。
カビはアルコールで除去。気分よく撮影だ。
私のタムロンはバルサムが切れかかっているのに、それでもタムロンのほうが描写する。


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