マウントアダプター、史上最大の作戦 ( MAMIYA RB67 - SONY E ) Create The Longest Mount Adapter

 rb67 マウントアダプター


MAMIYA RB67 - E マウントアダプター製作

RB67用のSEKOR レンズを撮ってみたくなって、マウントアダプターを作ることにした。

https://en.wikipedia.org/wiki/Mamiya_RB67


MAMIYA RB67は大柄な6×7判一眼レフで、縦位置対応が特徴。ファインダーは7×7cmの範囲が見える。そのためのミラーが長大になって、カメラ内に大きなミラースペースが必要になっている。

RB67マウントは、最もフィルムから遠いマウントであり、フランジバックは112mmもあるらしい。したがってマウントアダプターは最大になる。実際には市販品もあるようだが、高価だし作ったほうが楽しめる。

このマウントとフランジバックの短い現代のミラーレス、ソニーEマウント(フランジバック18mm)をアダプターで繋ぐ。計算では112-18=94mmの長さになる。


強度とヘリコイドが必要

RB67はレンズも巨大だがマウントも巨大、外径が80mmを超える。レンズが重くて強度が必要なことを考えると、マウントアダプターは金属構造+ボルト結合でつくりたい。


RB67の特徴に、カメラのフォーカス用蛇腹がある。つまり、レンズにフォーカスヘリコイドがない。だからマウントアダプターで対応する必要がある。

アダプター側のフォーカス用ヘリコイドも強度が必要だ。ジャンクレンズを見繕って、昔のヘリコイド付きのテレコンバーターを改造することにした。

Kenko Macro TELEPLUS MC7 : テレコンバーターにヘリコイドをつけたアイデア製品。今使っている中華製のM42中間ヘリコイドリングよりも頑丈で、レンズなどの中身を抜けば、内径も広そうだ。

RB67マウント側は中間リング、結合してマウントアダプターにする。


まずRB67マウント側の中間リングから。タフなつくりだが、これもやたらと重い。中間リング内の中身、レバー連動を外す。

中身のメカを抜いて軽く、レンズのピン押しレバーを削除して、シャッターが開放状態になるようにする。


カメラ側のテレコンも中身をぬいて口径を大きくする。もともとのKマウントを外して、Eマウント(格安の中間リングから外した)をネジ留めする。

中間リングとテレコンをつなぐ。外径の大きく違う二つのパーツを繋ぐのは改造したステップアップリング。薄いアルミ製なので、プラスチック接着で補強しながら寸法の調整もおこなう。ここの強度が一番重要になる。


こんな感じで仮組して試写。撮ってみると無限遠がでない。
標準127mmレンズで無限遠調整するとマウントアダプターの長さは90mm。

RB67マウントのフランジバックは108mmかも

RB67のフォーカスは蛇腹なので、マウントの仕様は厳密ではないのかもしれない。私のもってるレンズでは、RB67マウントのフランジバックは108mmだと思う。



そのままだと絞りは開放で、絞り込みレバーを操作しないと絞りは動かない。絞り込み用にレバーを固定するパーツを追加した。




完成したマウントアダプターは長さ90mm(RB67フランジバック108mm-Eマウントフランジバック18mm)
重さは340gほどになった。標準レンズ127mm f3.8  が760gなので、組み合わせると1.1㎏

それなりにしっかりとできたが、レンズを支えないとヘリコイドはスムーズには動かない。
なかなか重いのである。


搭載したヘリコイドは18mmくらいのストロークで、1mくらいまで寄れる。
これで、RB67のレンズで撮影できる。でかくて重いけど。


MAMIYA RB67 - SONY E mount adapter











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