優秀なデザイン。独創的なレンズ構成。マミヤ 35 メトラ。  MAMIYA 35 METRA, A good looking camera, Unique lens diagram.

1958年製のマミヤ35メトラは、とても優秀なカメラデザインである。

暖かみを持ったメカニカルなデザインはとても素晴らしい
うるさくなりやすいセレン光電池には、開閉式の蓋までついている。とても気を使った、高級なデザインだ。


このカメラは、きれいなジャンクで、巻き上げ、シャッターボタン、フォーカス、シャッター全部壊れている。きれいだから直そうと思って、分解してみた。

ヘリコイドの一部が破損している。でも何とかなりそうだったので、一通り直してみた。
うまく動きそうだったので、組み立ててみたら… 最初と同じように動かなくなった…
修理というのは難しい。

レンズ自体はレンズボードの裏側からレンズユニット、留め付けリングを外せば、取り外しができる。今回はその状態でヘリコイドリングに固定して、ソニーa7で撮影してみた。
(撮影後に組み戻して、、、そしたら直っていなかった)


実はこのレンズ、内容もすごいのだ
ダブルガウスの変形型ではあるが、通常とは逆の1,4群が貼り合わせになっている。
詳しくはM42 MOUNT SPIRAL様をご覧ください。
マミヤはプロ用の中判カメラを得意としているから、レンズ構成にも独特のノウハウがあるのだろう。
その写りを見てみよう。






桜がきれいに浮きだっている。発色もいい。

遠景でf4に絞った時の写り。良く写っているので中央部を拡大してみる。

花びら一枚一枚が描写されていて素晴らしいだけでなく、この距離でも背景と分離していて立体感がある右下部分の拡大。4隅までシャープというわけではないようだ。このレンズ構成は人物描写に向いていそうだ。
ポートレート例。黒い。


この人も黒い。逆光にはフレアーが多く、弱そうだ。

特別な構成を持つマミヤのこのレンズは、優しい描写でありながらフォーカス面と背景が良く分離し、立体感も豊富だ
人物用に向いていそうだ。



他にもある魅力的な大口径コンパクトカメラについて、まとめました。






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