Helios 44M 58mmf2 ロシアの、ソビエト時代のモダンデザインだと思う。フォーカスもメートル表記だけですっきりと素敵だ。それでいてこのレンズの写りは、まったくモダンでないところが面白い。ボケがえぐくて、面白いけど使いにくくて、ちょっと苦手である。スペックよりも重い(300g)こともあって稼働率は低い。
このところ、ボケにこだわって長めの標準レンズを使っていたから、同じようなボケにこだわった長めの標準レンズとして、久しぶりに持ち出してみた。
ヘリオスといえば、渦を巻くようなグルグルボケが有名だが、ボケの輪郭が強調されたシャボンボケもすごい。ボケの輪郭がシャープに写り、近くと遠くの差がなくなる。異次元空間のようだ。
だから地面が平面に見えない。
このレンズのいいところは、中央部の際立ったシャープさにあると思うが、どうしてもその後ろ側、ボケの使いにくさ、ボケモンスターなところが気になってしまう。
やはり、このレンズはえぐいなあ、と思う。なかなか使いこなせない。
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