FUJIFILM TIARA SUPER-EBC FUJINON 28mmf3.5

フジフィルムのTIARA。20年前のモデルだが、これも写りが良くて評判だったカメラだ。

レンズはSUPER-EBC FUJINON 28mmf3.5。4群4枚両面非球面の凝ったものである。テッサーの変形またはトリプレットに1枚追加した構成だと思うがよくわからない。フジフィルムは3群4枚のテッサーを4群4枚の変形でつくることが多い。

さてこのお弁当箱のようなデザイン。アルミ製で、当時はやっていた高級コンパクトカメラ風なのだが中身はプラスチック製で普及機の価格。
お化粧で金属の箱をかぶせてある。まるで看板建築のようなカメラだ。

レンズの性能は良いらしいけど、当時は欲しいとはまったく思わなかった。

レンズに興味を持って、オークションでジャンクを買う。傷はないけどスライドバリアが砂を噛んでいて気持ち悪い。思い入れがないので破壊的に分解する。



レンズユニットだけにして、Mマウントのボディキャップに挟み込む。裏側には紙で絞りをつけて、調整しながら様子を見ることにする。


まずは開放 F3.5


2つ絞って F6.7


紫色の周辺の色かぶりがある。それは想定内だが、周辺部が解像していない。中央部はよく写っているのだけど、これは像面湾曲のせいではなさそうだ。

もう少し写真を追加








APSサイズのNEXだから、35㎜フルサイズに対して周辺までは使っていない。レンズが悪いのではなく、デジタルと相性が悪いのだろう。

28㎜のほかのレンズの具合も見てみたい。

追記。35mmフルサイズ ソニーa7導入で、好印象。


好印象といっても、周辺はやはりぼけます。フルサイズで見てみると像面湾曲でぼけてますね。
色かぶりと周辺減光が大きめです。
フルサイズで使うと28mmらしい広がりが出て、欠点が雰囲気作りに役立ちます。
同じような写りでも、画角によって変わりますね。なかなか面白い。