真面目なニコンが発売した唯一のトイレンズ、「おもしろレンズ工房」セット販売の一本。
ソフトフォーカスは、球面収差を補正しないことで得られる。このレンズは極めてシンプルな1群2枚構成。
フォーカスカムのある外鏡胴に、フォーカスリング/レンズユニットのある内鏡胴を固定する構造。これをマウントアダプターを介してミラーレスカメラに装着している。
絞りはレンズの前。絞ると球面収差が減るので、ソフトフォーカス効果がコントロールできる。ところが「ふわっとソフト90」はf4.8の固定絞りだけで、可変絞りは無い。
絞り値を変更するには、紙を切って貼り付けるのが推奨されているが、ソフトフォーカス調整用なので、被写体に合わせて可変させたい。でも、絞りを入れて操作するスペースは狭い。
改造計画
このレンズはいろいろ変更できるモジュール構造で、レンズユニット取付位置を、内鏡胴の前側にすれば絞り位置にスペースができる。
絞りはターレット式の可変絞りを自作。
レンズ位置を変更すると、外鏡胴のフォーカスカムは無限遠がでなくなる。無限遠がでるように短くした外鏡胴を自作、ヘリコイド中間リングと組み合わせる。
オリジナルより短い外鏡胴と絞り部は3Dプリンターで製作。
もともと長かった全長も、短くなって使いやすくなった。
夜景はフレアが楽しい。
もう一つのソフトフォーカスの定番は「花」
バランスの取れた好きな描写。
f11 さらにシャープになって、通常のレンズに近くなった。
開放f4.8で撮影。ハイライトがにじむので、暗くなると光源がいい感じになる。
ポートレイトはソフトフォーカスの定番だが…
肌が白くにじむので、被写体の女性には喜ばれるのでしょう。
残念ながら、私好みの写真スタイルではないので、あまりはまらない…。
前ボケはフレアのある2線ボケで、塗りつぶされた絵画のようだ。
f5.6に絞っている。開放f4.8だと大げさなので、少し絞ったほうが好き。
もう一つのソフトフォーカスの定番は「花」
記憶の中の印象みたいなノスタルジーが感じられるのがおもしろい。
ソフトフォーカスレンズの特徴は、ハイライトが滲むこと。
光源が滲む夜景や、花がきれいに写る。
今回は花と夜ばかり撮っていました。
それ以外のものだと、どうしてもソフトフォーカス描写がはまらない…
滲むとニュアンスも出て遊べるのだけど、どうもわざとらしい感じがして、少し絞ったほうが使いやすい。今回レンズ改造をしてf5.6、f8は特に効果があったとおもう。
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