TAMRON SP AF20-40mm f2.7-3.5 Aspherical IF
この166D型は、1994年に発売された超広角ズーム。2000年に外装デザインのマイナーチェンジで266D型になり、2005年まで生産された。
タムロンはレンズを形式名で呼ぶ。おかげで、オールドレンズでもどのモデルかわかりやすい。たいていのメーカーは、焦点距離とf値しかないので、何世代もあると分類が大変になる。
例によってレンズが汚れた「ジャンク」を買ったが、簡単な清掃でだいぶきれいになった。前玉にキズもあるがほとんど影響ないだろう。ただレンズフードもキャップもなかったので、レンズ保護もかねてフードは製作した。(ネットでは逆光に弱い評判もあるので)
逆光でゴーストが出るが、描写はクリアで悪くない。
周辺減光は少なく、とても良い。右隅は少し片ボケか?
超広角20mmは、それほど癖もなく、強調されたパースが楽しめる。
20mm 最短撮影距離0.5m 開放f2.7 上記の40mm同様にクリアだが、やはりシャープではない。ボケが周辺まで崩れないのは、超広角なので優秀だ。
点光源のフレアはけっこうあるが、画面全体はクリアな印象。
現代のAFに対応していないこともあって安く買える超広角ズームの一つです。
前群に使用している、プラスチック張り合わせの大型非球面レンズの効果なのでしょう、クリアーで歪曲収差も少なく、周辺減光もあまりなく優秀です。
その一方で拡大したときの解像感はいまいちで、デジタルの解像度には対応できていない印象でした。これも量産初期のモールド非球面レンズの限界なのではないかとおもいます。
解像度不足は、マニュアルフォーカスでピークキングがでにくく、合わせにくい欠点もあります。絞っているときは被写界深度が深いので、目測のほうが早く撮れました。
解像力の必要な、雄大な風景には向いていないとおもいますが、それ以外の欠点は少なく、優秀なレンズです。お散歩スナップでは、解像力不足はそれほど問題なく、強いパースを楽しめます。最短撮影距離が0.5mで、もう少し寄れるともっと楽しいのですが、実際には近づくと描写は悪化して性能的に限界のようです。
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