CHINON 35FX チノン35FX 廉価版の3枚玉を試す

チノンのレンズを試したくなった。チノンは日本の精密機械の聖地、諏訪地方のメーカーでOEM主体であったが、技術は一流だったようだ。レンズの生産はあの富岡光学と協力体制にあった。あと、チノンの特徴はオリジナリティあふれる(変な)デザインだが、今回取り上げる35FX-IVは、チノンにしては普通だ。


固定焦点で固定露出。「写ルンです」に近い簡易カメラ。でも分解するとオートフォーカスのための部品空間が用意されている。同じデザインでAFできるカメラもあったのだろう。さてこの安っぽい35FX、評判のいいチノン レンズの描写力は持っているのだろうか。

絞りの可変はあきらめて固定絞り。フォーカスはヘリコイドアダプターに任せて、簡単にできる改造をおこなう。取り出したレンズユニットを穴をあけたレンズキャップに装着する。気を付けるのは無限遠調整だけだ。

今回は「寄れること」をかんがえて、ヘリコイドアダプターは17-31㎜のM42中間リングを使用した。ボディ側には薄型M42-Eマウントアダプターを付けている。

広角でトリプレットだから絞り開放では周辺まできれいな描写はむずかしい。元の35FXではF8まで絞られていた。まずは同じ絞りを使ってF8で撮ってみよう。さあ安い三枚玉、チノンの写りはどうだろうか。


まず色がきれい。トリプレットらしくクリアで立体感のある写り。さすがチノン、かなりいい。
スペックではF8となっていたが、感覚的にはF11くらいまで絞り込まれている感じだった。少し暗すぎて、固定絞りでは使いにくい。写りは良いけどもう少しボケるといいし、すこし崩れてもよい。トリプレットなのだから。
ということで、少し固定絞りを大きくしてみよう。

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