OLYMPUS μ オリンパス ミュー OLYMPUS LENS 35㎜ f3.5


The triplet lens from a legendary compact film camera. It's photo is very good just as rumored.
友人からもらった、オリンパス・ミュー。1991年のフィルムカメラでデザインがいい。
バリアを閉じるとケースがいらないオリンパス伝統のコンパクトカメラ。バリアは、開ける時のための指かかりの形状になっており、開いて撮るときはそのままグリップとして機能する。スペック上の小ささよりも、実際の使い勝手を優先したデザインには好感が持てる。
レンズはシンプルな3群3枚、トリプレットながら写りが良く、当時人気のカメラマンが作品どりに愛用して話題になった。その森山大道の写真はコントラストの強烈な白黒写真で、スピード感がかっこ良かった。まねをしてストリートスナップしてみても全然かっこよくならなかったことを思い出す。
 さてそんなオリンパス・ミュー。友人の思い出が詰まっているはずだが、本人の了解もとったので分解してしまいましょう。

ファインダーには精密なプリズムがいくつも使われていて、高級なつくりをしている。3群3枚のレンズも、決して安いからという理由で枚数をケチったわけではなさそうだ。
取り出したレンズは、無限遠を合わせてMマウントボディキャップに装着。ピントはMマウントヘリコイドアダプターでおこなう。
絞りは開放ではさすがに周辺の写りがきつい。2段絞ってF6.7くらいの固定絞りを付ける。



曲率の大きなつぶらな瞳がすてき。オールドというには新しい、現代技術ともいえるトリプレットの写りはどうだろうか。


よく写る。周辺は甘いが、あまり気にならない。中央部は十分にシャープ。ムーミンの顔にある横線は電線の影。


遠景では周辺減光がある。デジタルとの相性かもしれない。


ボケもいい感じ。絞ってあることもあって、トリプレットの悪癖はでてこない。バリバリシャープなわけではないが、抜けが良くて立体感が出る。気持ちのいい写り。

かなりいいレンズだ。ツァイスのテッサーとどちらがいいだろうか。
最後は白黒ストリートスナップ。巨匠のようなスピード感は、私の腕ではでてこない。





0 件のコメント:

コメントを投稿