ニコン レンズシリーズE 75-150mm f3.5 スカスカを修理する

安く買えて、写りの良い望遠レンズが欲しくなった。私はあまり望遠レンズは使わないのだけど、運動会とか鉄道とか撮りたいシーンはたまにある。高級レンズは買えないけど安くてよく写るものがいい。

 ニコンのイメージを高める素晴らしいコンテンツにニッコール千夜一夜がある。(100周年のサイトになって、無くなった気がする。まさかせっかくの優良コンテンツを無くしたりしないと思うが、、、、)このレンズシリーズE 75-150mm f3.5は価格を超えた銘玉として紹介されている。

 倍率2倍ズームで、150mmというスペックだが、F3.5と明るく、重くもない。(514g実測)これがリサイクルショップや、オークションでたいへん安く売っている。私は1500円で買った。
 ニコンのレンズで安いときは理由がある。ひとつはこのレンズの持つ、構造欠陥だ。古いものは、前後させるズームリングの動きがスカスカになってしまうのだ。スカスカになると、中間域でズームリングを止めにくいし、手を放すとスコンと落ちてしまう。とても使いにくい。でも調べてみたら簡単に修理できた。

まずリングのゴムを外す。外すと現れる金属板を外し、下のねじを外すと、フォーカス/ズームリングがとれる。
リングの内側にある植毛されたリング。これが問題の箇所だ。回転方向には軽く動き、ズーミング方向には適度な手ごたえが生じるようにできていた。これがすり減って、ズームリングがスカスカになる。
さて工作。すり減った植毛紙の下側に、滑りのよさそうな紙をスペーサーとして入れる。すり減った植毛リングを補うわけだ。うまく入れるとちょうどいい抵抗が得られる。いいじゃないですか。これなら使える。できたところで試写してみよう!

マウントアダプタをつけると、さらに細長く見える。さて写りは?
まずは窓からテストだ。

開放でもけっこう写るが、パープルフリンジが盛大にでる。やはりデジタル以前のレンズで、高照度のものは要注意だ。

F8くらいまで絞ればフリンジは消えて画面全体に締まる。よく解像している。いいレンズだ。

気持ちの良い描写。そこそこ結構写るレンズです。これで1500円、レンズの価値がほとんど無くなっているのはもったいない。傾向として、古い時代の望遠ズームは価値が低くなっている。写りのいいものがあれば、お買い得の状態だ。






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