OLYMPUS PEN EES D.zuiko3cm F2.8

http://www.olympus.co.jp/jp/corc/history/camera/pen.cfm


オリンパス ペン EES 50年前のハーフサイズカメラである。ハーフサイズというのは、35㎜フィルムのフルサイズに対して、その半分の大きさだ。

イメージサークルはAPSサイズとほぼ同じ大きさになり、無理にコンパクト化してないサイズ感からも画質には期待ができる。

一方、NEX5Rなど一般的なミラーレス機は、専用品ではないフランジバックの短い広角レンズを使うと周辺部の画質が悪くなる傾向がある。センサー周辺部がとらえる光が、設計値よりも斜めになり、暗くなる、色がかぶる、流れるなど本来の性能が出なくなってしまうのだ。

ここで出てくる30㎜という焦点距離(フルサイズ換算で45㎜)は、ミラーレス用のレンズとして、成り立つのかどうか果たして…。



ボロボロのジャンクからレンズを取り外して、Cマウントをつけてみた。

問題点がたくさんあるが、撮れるようになったので散歩に出てみる。



いける!周辺部まで問題はない。さすがD.zuiko。
Dなので4枚構成(A<B,C,Dとレンズの枚数)のテッサータイプ。



一方、ストッパーをはずした近距離はあまり良くない。前玉回転のピント合わせは近距離では劣化する。もともとの最短撮影距離をこえていればなおさら。



息子に撮ってもらう。ニュアンスの残るボケ味は、きれいで、けっこう好き。

さて、使ってみて問題点:
・先端部の前玉回転のフォーカスが操作しにくい。小さくて指が届かない。
・近距離は苦手。(前玉回転は、一番前のレンズだけが動く。動かしすぎると写りがダメになる)
・絞りの形が汚い四角形。せっかくのきれいなボケ味が台無し。

一方、肝心の描写は良い。30㎜の焦点距離にもかかわらず周辺まで解像して色かぶりもしない。
この描写を生かすために、もう一度改造しよう。



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