http://global.canon/ja/c-museum/product/film104.html
CANON LENS 40mm f1.9
オートボーイ スーパー AF35ML のレンズ(5枚5群)。 クセノタータイプの明るいレンズで、良いレンズだと思う。
じつに味わいがあり、とてもお気に入りである。
分解して、Mマウントボディキャップに装着。かっこつけで、ステップアップリングを先端につけた。
フォーカスは、ヘイコイド付きのマウントアダプターで行う。
改造するときにいちばん悩むのは絞りだ。フイルム時代のレンズは、開放だとソフトすぎる。
一方でデジタルの高解像度では絞りすぎはよくないし、ボケの使えないパンフォーカスではスマホのカメラに負けそうだ。
現代のデジカメは可変ISOで1600くらいまで問題なく使え、高速シャッターもある。したがって絞りはオールマイティなF4~8くらいに固定すれば問題ない。
あとは撮影スタイルを絞りにあわせて割り切ればよいのだ。こだわるのならレンズ交換すればいいしそもそもコンパクトさ重視の「コンパクトカメラのレンズ」をえらぶこともない。
この40mmf1.9は、大口径のボケ味を生かすために、絞るのは少しにした。F2.5くらい。
そうすると明るいところがきびしい。今回は前絞りをトライした。
キャップを改造した前絞りでF5くらいになるが、やはり周辺光量は大きく落ちる。
はじめはF8暗いまで絞ったが、周辺光量落ちがひどすぎて口径を広げていった。その結果がF5。
フードつきの前キャップ絞りは、実に使い勝手がよく、周辺光量落ちは我慢してそのまま使っている。
さて、その写り。
シャープだけど硬くならないで、フィルムで撮ったときのような味わいがある。
フイルム時代のオールドレンズを使いたくなるツボが押さえられている。
解像度自体はそれなりで、現代のレンズにはかなうわけもない。味がよければいいのだ。